平成5年と令和6年のスポーツテストを比べて見えたこと― 小学生の体力はどう変わったのか ―

体育の家庭教師みらいずのピーター先生です!
「昔の子どものほうが体力があった」
よく聞く言葉ですが、
実際の数値はどうなのでしょうか。
今回は、平成5年(1993年)の全国平均と、
令和6年(2024年)の愛知県小学5年生の平均値を、
同一種目に限って比較してみます。
愛知県を選んだ理由は、私の普段の活動地域が名古屋だからです!
対象種目は次の3つです。(測り方も変わっているので、まったく同じ方法で計測している種目を選びました)
・握力
・50m走
・ボール投げ(ソフトボール投げ)
① 握力(筋力)
平成5年(全国・10歳男子)
18.4kg
令和6年(愛知・小5男子)
15.64kg
約 −2.8kg
女子も同様に低下しています。
手先の力、体幹を含む基礎筋力の低下が
数字に表れています。
木登りや壁によじ登るといった物を掴む動作が減っているからでしょうか。
② 50m走(スピード)
平成5年(全国・10歳男子)
9.17秒
令和6年(愛知・小5男子)
9.54秒
約 +0.37秒(遅くなっている)
女子も約0.4秒の差があります。
短距離の「瞬発的な加速力」は
明確に落ちています。
③ ボール投げ(投力)
平成5年(全国・10歳男子)
27.1m
令和6年(愛知・小5男子)
19.63m
約 −7.5m
これは最も差が大きい種目です。
女子も約3m低下しています。
投げる動作は
肩・体幹・下半身の連動動作。
単純な腕力ではなく、
「身体を使う経験値」が影響します。
まとめとデータから気付いた大切にしておきたい考え方
平成5年と令和6年を比べると、
・筋力は低下
・スピードは低下
・投力は大きく低下
という傾向が見えます。
ただし、ここで大切なのは
「今の子が弱い」という話ではないということ。
子どもたちの生活環境は
30年前とまったく違います。
外遊びの量
ボールを使う機会
走り回る時間
環境が変われば、
体力の出方も変わる。
だからこそ、
親の過去の体験を元にこれくらいできるだろう。
と期待したり比較するのは酷です。
「どう鍛えるか」ではなく
「どう経験させるか」。
ここが本質なのだと思います。
数字は現実を示します。
でも、未来を決めるものではありません。
大切なことは、子どもが運動の楽しさを体感して
自然と運動をしたくなる環境ではないでしょうか?
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