かけっこで出遅れる子の共通点3つ|運動会前にやるべきスタート姿勢の練習

運動会といえば、やっぱりかけっこ・徒競走が花形の競技ですよね。

そして、この徒競走での順位や「頑張れた」という実感は、子どもの中に大きな変化を与えます。自分が納得できる走りができれば、自己肯定感は向上し、自信もつく。けれど、本人が納得できない走りで終わってしまうと、自信をなくし、運動そのものにも後ろ向きになってしまうことが多いのです。

そんな子どもを一人でも減らすために、これまで3,000名以上の小学生を指導してきた立場から、

運動会の前に「まずやってほしい練習」をお伝えします。

目次

ほとんどの子は「スタート」で損をしている

徒競走を見ていて感じるのは、走るのが遅いのではなく、スタートで差がついているだけという子がとても多い、ということです。具体的には、次の二つが起きています。

  • 出遅れるスタートになっている
  • 地面を強く蹴ってスタートができていない

どちらも、体力や生まれつきの足の速さの問題ではありません。正しいスタートの形を知っているかどうかだけの問題です。だからこそ、まずはスタート姿勢を知ることが大切になります。

かけっこで出遅れる子の共通点3つ

お子さんが「よーい」の構えをしたとき、次の3つになっていないか見てあげてください。これらはすべて、出遅れやすい姿勢です。

① 手と足が、同じ側で一緒に前に出ている

右足が前なら右腕も前、という形です。体をひねる力が使えないため、1歩目が前に進みません。

② 体がまっすぐになっている

棒立ちに近い状態です。前に倒れる力が使えないので、合図が鳴ってから体を前に運ぶ動作が必要になり、その分だけ遅れます。

③ お尻が後ろに下がっている

いちばん多いのがこれです。お尻が後ろに残っていると体重も後ろに乗ったままなので、合図のあとに「体重を前へ移す」というムダな時間が生まれてしまいます。

飛び出しの早いスタート姿勢のつくり方

速く前に出るためのスタート姿勢は、以下の順番に形をつくっていきます。

  1. お尻を、前足の上に持ってくる。前足のつま先に体重を乗せられる形にします。
  2. 前の膝を、つま先よりも前に出るくらい曲げる。こうすると、つま先により体重が乗り、地面を強く蹴れる形になります。
  3. この形から、45度の前傾姿勢をつくる。
  4. 腕は、足と反対側を前に出す。右足が前なら、左腕が前です。

あとは、この形から前足の地面の蹴りを意識してスタートするだけです。それだけで、飛び出しの早いスタートになります。

横からスマホで動画を撮って本人に見せてあげると、「今の形」と「いい形」の違いが一目で伝わります。理解が一気に進むのでおすすめです。

以下のような形をイメージしてください!(筋力によってこの形から微調整が必要な場合もあります)

もう一つ、必ずやってほしい練習

このスタート姿勢ができるようになったら、必ずやってほしい練習がもう一つあります。

それが、耳でスタートの合図を聞いて走る練習です。

形が完璧でも、合図に反応できなければ意味がありません。

やり方は簡単で、お子さんの後ろで、おうちの方が手をたたくだけ。

「パン!」という音で飛び出す練習を繰り返すことで、本番のスタートに慣れていきます。

もし本番が、目の前で先生が旗を揚げる形式であれば、音ではなく旗を見てスタートするほうがおすすめです。

目からの情報のほうが早く届くので、タイミングも合わせやすくなります。事前にどちらの合図なのかを確認しておくと、なお安心です。

まとめ

運動会本番までにできることは、たくさんはありません。だからこそ、いちばん結果が変わりやすいスタート姿勢合図への反応から始めてください。

順位を1つでも上げるには正しい練習1択です。

「去年より、いいスタートが切れた」

その実感が残れば、子どもは走ることを嫌いになりません。それが、この練習をいちばん最初にやってほしい理由です。

ぜひ運動会で最高の想い出を作ってくださいね!

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