【できなかったけど、やってみた!その気持ちをいちばん大切にしてますか?】

失敗をどうとらえるかで子どもの反応が変わる
【はじめに】
先日、テレビ朝日の安藤萌々アナウンサーが、出身大学のゴルフ部コンペに参加されたというニュースが話題になりました。雨の中でのタフなラウンドとなり、反省点もたくさんあったとのこと。でも、私がそのニュースを読んで真っ先に心を動かされたのは、「うまくいかなかったけれど、それでも前を向いて挑戦した」という姿勢の美しさでした。
お子さんのスポーツの場面でも、似たような瞬間はありませんか? 「練習で思うようにできなかった」「試合でいつも通りの力が発揮できなかった」「天気のせいで思うような結果にならなかった」 そんなとき、お子さんはどんな表情をしていますか?そして、親御さんはどんな言葉をかけてあげているでしょうか。
今日は、子どもが「うまくいかなかったとき」の心のサポートと関わり方について、いっしょに考えてみましょう。
【うまくいかないことは、成長のチャンス】
児童心理学の視点からお伝えすると、子どもの自己肯定感は「失敗した体験そのもの」ではなく、「失敗した後にまわりの大人からどう扱われたか」によって大きく変わります。
雨の日のゴルフのように、いつもと違う環境で思うような結果が出ないとき、大人でも「あぁ、ダメだったな」と落ち込むものです。子どもたちの心は、大人以上に繊細で、その悔しさや不安を大きく受け止めています。「またできなかった」「自分はダメなんだ」という気持ちが心に積み重なっていくと、次第に新しいことへ挑戦すること自体を避けるようになってしまいます。
しかし逆に、うまくいかなかった経験を「正直に振り返ることができた」「もう一度やってみようと思えた」という前向きな体験に変えてあげることができれば、それは折れない自信の土台になります。
大切なのは、目に見える結果ではなく、「挑戦したという事実」と「そこから子どもが何を感じ取ったか」にフォーカスすることです。
それが常にできるのが、子どもに365日寄り添う親だと思います。
【こんな声がけを試してみてください】
お子さんがうまくいかずに落ち込んでいるとき、ぜひかけてあげたい魔法の言葉をいくつかご紹介します。
・「雨の中でも、最後まで一生懸命やりきったね。本当にかっこよかったよ」
・「今日やってみて、難しかったところはどこだった?よかったらお話聞かせて」
・「次はどんなふうにやってみたい?」
・「結果がどうであれ、今日のがんばりをお父さん・お母さんはちゃんと見ていたよ」
ポイントは、できたか・できなかったかという「結果への評価」をいったん横に置いて、「プロセスにおける子どもの気持ちや行動」に目を向けることです。「やってみたこと」「自分で気づけたこと」「続けようとしている姿勢」そのものを、たくさん認めてあげてください。
こうした小さな承認の積み重ねが、「あ、自分はこれでいいんだ!」という確かな感覚、つまり本物の自己肯定感へとつながっていきます。
【まとめ】
これまで13年間の指導歴の中で、のべ3000人以上のお子さんたちとマンツーマンで向き合ってきました。その中で私が確信しているのは、運動が得意になる子や、自分に自信を持てるようになる子は、決して最初から何でも完璧にできたわけではないということです。みんな、何度も転んだり、うまくできなくて悔しい思いをしたりしながらも、「今日もやってみた!」という一歩を泥臭く積み重ねてきた子どもたちです。
子どもたちのスポーツの場面において、価値があるのは大きな成功体験だけではありません。「雨の日だけどがんばってレッスンに来た」「苦手な種目だけど最後まであきらめずに取り組んだ」「自分から工夫してみようとした」。そうした日々の小さな「やってみた!」の積み重ねこそが、やがてお子さんの心を支える大きな自信の木へと育っていきます。
結果がどうであれ、一歩を踏み出したその瞬間にお子さんは確実に成長しています。親御さんもぜひ、その素晴らしい挑戦の瞬間を一番に見つけて、たくさん褒めてあげてくださいね。
体育の家庭教師みらいずのピーター先生は、これからもお子さんのすべての「やってみた!」を全力で応援しています!




