泣かない・話さない・怒りっぽい? 男の子の感情表現のヒミツと接し方

「なんでうちの子は、気持ちをちゃんと言わないんだろう?」
「本当は悔しいはずなのに、ヘラヘラ笑ったり、ふざけたりしてごまかす…。」
「もっと素直に気持ちを伝えてくれたら、助けてあげられるのに…。」

男の子を育てていると、こんなふうに感じることはありませんか?
女の子は「悲しい」「悔しい」と素直に言葉にできるのに、
男の子は黙り込んだり、逆にふざけたりすることが多いですよね。


でも、これは決して“気持ちがない”わけではなく、男の子なりの感情表現の仕方なのです。


目次

男の子の「ヘラヘラ」は、本当に気にしていないの?

今日は水泳の試験の日、たくさん練習をしてきてママの期待も高まる。
いざ試験になり、頑張って泳いだが結果はあと数秒足りず、、、

試験が終わり『あとちょっとだったよ〜!』とヘラヘラしながら話す息子。あと少しのところで不合格。でも、まるで気にしていないかのような態度に、つい『悔しくないの?』と聞いてしまった。私だったら悔しくてたまらないのに…。

でも、これって男の子特有の感情表現なんですよ。

実は、男の子は悔しさや悲しさを素直に出すのが苦手。だから、ふざけたり笑ったり、はたまた怒ったりすることでごまかすことがよくあります。

『どうして正直に言えないの?』と思うかもしれませんが、そこには男の子の脳の仕組みや成長の特性が関係しているんです。


男の子は「悔しい」と言えない生き物?

男の子の脳は、感情をコントロールする「前頭前野」の発達が女の子よりもゆっくりです。そのため、気持ちを言葉で整理して伝えるのが苦手。

さらに、感情を処理する「扁桃体」という部分の反応も女の子とは違い、悲しみや悔しさをそのまま表現するのではなく、怒りやふざけた態度で隠そうとすることがあります。

「悔しい」と素直に言えず、ヘラヘラしたり、ふざけたりするのは、“負けを認めること”への抵抗でもあります。

特に小学生くらいの男の子は、「自分ができないこと=自分がダメな人間」と思ってしまうことがあり、その気持ちを隠すために余裕のあるフリをすることが多いのです。


悔しさを隠す男の子に親はどう接する?

では、こういうときに親はどう接したらいいのでしょうか?

①「悔しくないの?」と聞かない
「悔しくないの?」と聞かれると、男の子はますます「そんなことないし!」と強がってしまいます。悔しさを引き出すよりも、「頑張ってたね」と事実を認める声かけが効果的です。

② 余裕のある態度を受け止める
ヘラヘラしていると、「ちゃんと向き合いなさい!」と言いたくなるかもしれません。でも、その態度は本人なりの気持ちの整理の仕方。無理に引き出さず、「そっか、次はどうする?」と自然に次の目標を考えさせるのもいい方法です。

③ 別のタイミングで話す
男の子は「その場ですぐ」感情を言語化するのが苦手。でも、時間がたつと「やっぱり悔しかった…」とポロッと本音を言うことがあります。寝る前やお風呂の時間など、リラックスしたときに話を振ってみるのも良いですね。


まとめ:男の子は「話さない」のではなく「表現の仕方が違う」

男の子が「泣かない・話さない・怒りっぽい」のは、決して気持ちがないわけではありません。感情を表現するのが苦手なだけで、実は内心ではいろんな気持ちを抱えています。ほんとに不器用ですね。(自分自身もそう思います(笑))

親が「ちゃんと話して!」と詰めるのではなく、「この子なりの表現なんだな」と受け止めるだけで、男の子は安心して自分の気持ちを整理できるようになります。

「言わないからわからない」と思うのではなく、「この子なりの伝え方を知る」ことが大切。そう考えると、今までのモヤモヤも少し軽くなるかもしれません😊

そんな男心がわかってくると、もっと息子が好きになるかもしれませんよ✨️

記事を書いているピーター先生についてはこちらからチェックできます⤵️

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